中古車販売店の自社ローンの利用が向いているのはどんな人?
中古車の購入を検討している方で「自社ローンを利用できるのだろうか?」「車を買うときにローンを組みたい…」と悩まれる方も少なくありません。支払いを延滞してしまっている人、雇用形態が安定してない人は審査に受かりにくいですが、自社ローンは受かりやすいといわれています。ここでは自社ローンのメリットなどについてお伝えします。
中古車購入時に自社ローンを利用するメリット・デメリット
それではまず、主なメリットとデメリットをお伝えします。まず、主なメリットは3つあります。
1つ目は「購入から納車までが早い」ということです。自社ローンは、それぞれオリジナルの基準で審査を行なっています。そのため、煩雑な書類の審査などで日にちがかからず、素早い手続きが期待でき、購入して短い日数で納車してもらうことができます。ほかのローンの場合、書類審査だけで数週間かかることもあるため、この点は大きな魅力のひとつといえるでしょう。
2つ目は「審査がほかのローンよりもやさしい」というポイントです。自社ローンは、上でも述べたように、その自動車の販売店オリジナルの基準で審査しています。そのため、信用情報照会など、厳格なルールや判断のあるほかのローンよりも審査に受かりやすいとされています。これまでに銀行や自動車ローンを組めなかった人であっても、自社ローンであれば組むことができるかもしれません。
最後の3つ目のメリットは「利息はつかない」という点です。車のローンでは、一般的に7%ほどの金利がつきます。しかし、自社ローンは利息という形で追加費用がかかることはありません。ただし“手数料”などの形で追加費用は必要になります。ローンについて店員さんと相談する際には、あらかじめ支払い総額はいくらになるか確認しておくことが大切です。「自社ローンは利息がかからない」「自動車の費用だけで大丈夫」と勘違いしていると、後から支払いに窮する事態になりかねません。
反対にデメリットは何があるのでしょうか。
実際のところ、自社ローンに大きなデメリットはあまりありません。1点あげるとするなら「基本的に中古車でしか利用できない」という点があげられます。自社ローンは基本的には新車で利用することはできません。どうしても新車を自社ローンで購入したい場合には、販売店のスタッフに相談してみる必要があるでしょう。
自社ローンの利用が向いている人の特徴
自社ローンはどんな人に利用が向いているかというと、銀行のローンや自動車ローンの審査に受からなかった人におすすめといえます。自社ローン以外のローンでは「信用情報の照会」という段階があり、信用情報になんらかの瑕疵がある人は審査に落ちやすくなってしまいます。自社ローンは、販売店ごとにオリジナルの審査基準を持っており、必ずしも信用情報の照会をするわけではないため、ほかのローンに比べて審査に受かりやすくなっています。
「ローンを組むことができないけど、どうしても自動車を買わないといけない」という方に自社ローンはおすすめです。「これまでにやむをえない事情で滞納してしまったことがある」「ほかのローンの支払いが多いけれど、今は安定して返せている」など、事情がある方はぜひ一度自社ローンを検討してみるとよいでしょう。
自社ローンの利用が向いてない人の特徴
「審査も受かりやすく、利息もかからないなら、自社ローンを組むのが得なのでは?」「そんなにわるいところがないなら、自社ローンでいいんじゃないかな」と軽い気持ちで思った方は、一度考え直してみたほうがいいかもしれません。確かに、自社ローンは審査に受かりやすいですし、利息もかかりません。しかし、利息がかからないからといって、追加費用がかからないわけではもちろんありません。どのようにしてもローンで買う以上、結局自動車の本体価格よりも高い価格で購入することになります。
また、自社ローンは、審査に受かりやすい代わりにほかのローンよりも多くの書類が必要になることもあります。ほかのローンを使える可能性がある方や、少し時間をかけて一括での購入もできそうだという方は、自社ローン以外の選択肢も考えてみることをおすすめします。
まとめ
ここまで中古車の自社ローンについて「中古車購入時に自社ローンを利用するメリット・デメリット」「自社ローンの利用が向いている人の」「自社ローンの利用が向いてない人の特徴」をお伝えしてまいりました。中古車の購入を検討する際に、避けて通れないのがお金の話です。そこで選択肢となるのが自社ローンですが、もちろん自社ローンにもよい点、わるい点があります。どうしてもいますぐにローンを組んで車を買わないといけないなどの緊急の必要があるのであれば、ぜひ自社ローンを検討に入れてみるとよいでしょう。ただ、もしいますぐに必要なわけではないという場合には、上でも述べた通り、一括購入などを再検討してみた方がよいでしょう。