自社ローンの審査は年金受給者でも通る?審査時のポイントについて解説!
人生100年時代といわれる現代では、65歳を超えてからが人生の本番です。仕事や子育てなどのしがらみから解放され、これからの毎日を楽しむために、年金を受給しだしてから車の購入を考える方も多いでしょう。ここでは、自社ローンで車の購入を検討する方のために、年金受給者が自社ローンの審査でチェックされるポイントを紹介します。
自社ローンの審査は年金受給者でも通る?
まず、カーローンと自社ローンの違いについて簡単に説明しましょう。
カーローン
主に銀行や信販会社が提供するもので、審査の際は借り入れや年齢、収入、財務状況などがチェックされ、審査も厳しいのが特徴です。
自社ローン
信販会社や銀行を介さず、購入者と車の販売店が直接ローン契約を結ぶものです。ローン審査も販売店が自社で行うため、カーローンに比べて審査が通りやすく、金利も発生しないという利点があります。審査の判断も早く、比較的スピーディーに審査結果が出るという特徴もあります。ただ、自社ローンは金利が発生しない代わりに、手数料や保証金が必要となり、実質的にはカーローンよりも支払総額が高くなる可能性がある点には注意が必要です。
年金受給者がローンを組んで車を購入する際、カーローンの場合は年齢制限や収入の観点から、審査が通りにくいこともあります。その点、自社ローンでは年金という定額収入があることが信用につながり、審査が通りやすい傾向にあります。
年金受給者が自社ローンの審査を受ける際にチェックされるポイント
上記のように、自社ローンの審査はアルバイトや年金受給者であっても、安定した収入があれば、不利になることはありません。カーローンと比較すると、審査が通りやすいといえますが、自社の基準による販売店の審査はあります。そこで、年金受給者が自社ローンの審査を受ける際に、チェックされるポイントを紹介しましょう。
まず挙げられるのは年金受給額です。これは費用を回収できる見込みがあるかを判断するための重要なチェックポイントとなります。そして契約時の年齢も審査のポイントになります。65歳から70歳ぐらいまでであれば、年齢はそれほど審査に影響しませんが、後期高齢者といわれる75歳以上になると、審査が通りにくいこともあります。
というのも、昨今では高齢者ドライバーによる交通事故が社会問題になっています。年齢を重ねるにつれて視野が狭くなり、身体機能や筋肉も衰えるため、75歳以上のドライバーは一般のドライバーと比較して交通事故の割合が約2倍になるというデータもあります。加齢とともに運転リスクは高まるため、運転免許の自主返納という選択肢を考える必要が出てくるのです。
このようなことから、高齢の方の場合は元気で判断能力もしっかりしているうちに費用回収することが難しいとみなされ、審査が通らない可能性があるのです。自社ローンの審査のポイントは、支払い能力があるうちにローンを回収できる見込みがあるかどうかです。年金受給者が自社ローンの審査を通過するためには、資金力、年齢といった観点から、回収の見込みがあると評価されることが大切です。
自社ローンの審査に通りやすい年金受給者の特徴
続いて、審査で有利になる年金受給者の特徴をお伝えします。それまでに大企業に勤めていた方や公務員だった方は、年金受給額が高く設定されていることも多く、自社ローンの審査に通りやすい傾向があります。また頭金を多めに支払うことで、審査を通りやすくする効果もあります。自社ローンでは頭金が必要ない場合も多いのですが、頭金を多く設定することで、支払い能力や支払う意思が高いとみなされ、審査が通りやすくなります。
次に支払期限を短めに設定することも効果的です。カーローンに比べて、自社ローンは支払い回数が短く設定されます。通常、自社ローンは2年ほどの期間で設定するのですが、この期間をさらに短くすることで審査が通りやすくなります。ただ、自社ローンの審査が通りやすくなるからといって、高額の頭金を設定したり、支払期間を極端に短く設定したりすることで、日々の生活を圧迫してしまっては本末転倒です。自社ローンで購入した車は、支払いが完了するまでは所有者は販売店名義になります。
そのため、支払いが滞ると販売店に車を引き揚げられてしまう可能性もあります。自社ローンを検討する場合も、ご自身の生活状況や資金力と照らし合わせ、無理のない支払い計画を立てることが大切です。
まとめ
上記のように、カーローンでは審査が通りにくい年金受給者も、自社ローンでは年金という安定した収入が評価されて、審査が通りやすい傾向にあります。自社ローンを申し込む際には、定期的な収入があることの証明として、年金受給額が分かる書類を用意することが必須です。あわせて、運転免許証と、印鑑証明書も用意しておきましょう。また資金に余裕があれば、頭金を多めに設定したり、支払期限を短めに設定したりすることも審査の際に有利に働きます。ただ、ローンの支払いがすべて終わるまでは、車の所有権が販売店にあり、ご自身の名義にならないといったデメリットもあります。また、自社ローンに対応していない販売店もあるので、事前に確認が必要です。家計や資産状況、年齢も考慮したうえで、販売店の担当者に自社ローンについて相談してみましょう。