自社ローンとは?一般的な自動車ローンとの違いを理解しよう!
自動車を購入するときに多くの方が頭を悩ませがちなことに、一般的なローンと自社ローンどちらにするかという点が挙げられます。仮に一般的な自動車ローンに関してはある程度の知識があっても、自社ローンについてはよくわからないという方も少なくありません。そこで当記事では、自社ローンの審査基準や注意点について解説します。
自社ローンとは?
自社ローンは、販売店が独自で提供しているローンサービスのことを指しています。つまり、間に金融機関や信販会社を挟むことはありません。販売店側が独自に分割払いを受け付けてくれる購入方法です。簡単に言えば、販売店が代金を立て替えてくれるイメージです。
自社ローンの利用手順とは
自社ローンは金融機関や信販会社に対して申し込みするものではありません。販売店側に申し込みするため、中古車の購入と同時にできるというメリットがあります。つまり時間や手間を省くことができるのです。ただ、事前に相談しないと不安もあるでしょうから、販売店側に電話等で事前に話を通しておくと手続きもよりスムーズにいくはずです。
自社ローンの利用が決定したら、ローン契約に必要は書類の準備に取り掛かります。また、自社ローンの契約に必要なものは販売店により異なっているので注意してください。基本的には身分証明書と収入証明書類があればOKです。身分証明書は運転免許証で大丈夫ですし、収入を証明できるものは源泉徴収票などで問題ありません。他にも印鑑を求められることもあるので、事前に用意してください。
自社ローンの取り扱い店舗は多いのか
すべての中古車販売店で取り扱っているわけではありません。自社ローンは、中古車販売店側としてもリスクがあるので中小であると資金的な問題で対応できないことも考えられるのです。一方で、大手であれば、ある程度仕組み等も出来上がっているのでスムーズに対応してもらえる可能性が高いです。いずれにせよ、あなたがほしい中古車を取り扱っている販売店に自社ローンがあるか前もって調べましょう。そのうえで、申し込むは判断するのがおすすめです。
自社ローンの審査基準
一般の自動車ローンと自社ローンの審査難易度は、自社ローンのほうが低いとされています。金融機関のローンの審査は、個人信用情報を重視されるため、クレジットカードやカードローンの返済等に遅れがあるとかなり厳しいのです。特に金融事故と呼ばれる自己破産や任意整理等の債務整理を行っていると、ほぼ100%審査落ちとされます。
自社ローンの審査基準が甘いとされる理由
審査基準自体が、一般の自動車ローンと異なります。一般の自動車ローンは、前述したように個人信用情報を重視するためどこでも同じような結果になりがちです。しかし自社ローンは、各中古車販売店が独自の基準を設けているため、申込先で結果が異なるなんてことは日常茶飯事です。そもそも自社ローンで重視されるのが、現時点での返済能力。
したがって収入があれば、過去に債務整理していたとしても返済に遅れた経験があったとしてもローンを利用できる可能性があるのです。また自社ローンは販売店側にもメリットがあります。自社ローンを利用する場合、自動車の車両価格に金利相当分の上乗せがあることも少なくありません。
つまり、販売店側としても、利用してもらうメリットがあるからこそ審査難易度を低くしていると考えられるのです。ただ審査はあくまで審査なので、人によって結果が大きくことなります。必ずしも自社ローンであれば通過できるわけではない点は理解したうえで申し込みましょう。
自社ローンを利用する前に知っておくべき注意点
自社ローンの利用を検討している方は、注意点を把握しましょう。自社ローンのデメリットにつながる場所でもあるので必見です。
金利はなくても手数料はかかる
自社ローンは金利がゼロなのでお得に感じられますが、実は注意してほしいことがあります。金利の代わりに手数料がかかるので、金利相当のコストが発生することも少なくありません。手数料の金額ですが、購入額の10%から20%になることもあります。100万円の車であれば10万円から20万円なので馬鹿になりません。
中古車の購入に限られる
自社ローンは中古車販売店で取り扱いされるものであり、基本的に中古車の購入に限定されます。新車の購入を検討している方には利用できない可能性が高いので注意してください。
分割回数が少ない
返済期間が短く設定されています。一般的な自動車ローンは、5年から6年で返済できるような長期対応しているところも少なくありません。しかし自社ローンは2年から3年程度で完済を求められることも多く、結果として月々の返済額が高額化しがちです。月々の返済額も把握したうえで、自社ローンを利用するか決めましょう。
自社ローンを徹底解説したので、一般的な自動車ローンとの違いも理解してもらえたでしょう。審査難易度が低めに設定されているメリットがありますが、その代わりに返済期間が短いなどのデメリットもあります。失敗しないようにメリットとデメリットの双方を把握したうえで、利用するか判断してください。